【株式評論家の視点】ハウスドゥ上場後高値に接近、今6月期85%増益、有配を検討も

株式評論家の視点

ハウスドゥ<3457>(東マ)は、上場後の高値5320円(3月25日)にあと300円までに接近している。一時は3830円(3月27日)まで下げていた。

同社は、今年3月25日東京証券取引所マザーズ市場に上場。同社グループでは、フランチャイズ事業における店舗数の拡大、不動産事業における売買事業の拡大及びハウス・リースバックにおける収益不動産購入による安定的な収益確保、住宅流通事業の不動産売買仲介事業を基盤として、リフォーム事業、住宅(新築戸建)事業での「住まいのワンストップサービス」の強化により、顧客ニーズに応えること注力している。

3月末現在、フランチャイズ事業は、累計加盟契約数288件(FC272店舗、直営16店舗)、累計オープン店舗数257店舗と堅調に推移。上場承認を機に反響が増加し、検討企業が増加している。不動産事業は、買取再販事業が好調で、直営店エリアでの仕入強化し、来期への在庫取得も好調。収益不動産であるハウス・リースバック取得累計は60戸と、賃料収益が増加し、成長を牽引。住宅流通事業は、新築、リフォームの増税後の反動減があるものの、売買仲介においては、人材の成長と集客力で乗り越え伸長している。

今2015年6月期第3四半期業績実績は、売上高が110億6800万円、営業利益が4億7300万円、経常利益が4億0600万円、純利益が2億9300万円に着地。

通期業績予想は、売上高が142億3800万円(前の期比7.0%増)、営業利益が5億1300万円(同85.5%増)、経常利益が4億1000万円(同2.0倍)、純利益が2億6400万円(同70.0%増)を見込んでいる。上場で調達する約4億円は店舗の整備やシステム投資に充当するため、当面は無配継続だが、業績や財務状況などを見ながら将来の配当を検討するとしている。

株価は、3月25日の上場日に公開価格の3600円を48%上回る5320円と買い進まれた後、同27日安値3830円まで短期大幅調整を挟んで5月8日高値5240円と上昇。高値もみ合いとなっている。3月末現在で288店舗だが、2015年6月期は300店舗を超す見通し、今後も店舗の増加で収益拡大が続くと予想される。目先下値を切り上げており、高値奪回から一段高へ進む可能性もありそうだ。(株式評論家・信濃川)

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