ビーアンドピーは調整一巡、21年10月期の収益回復期待

株式市場 銘柄

 ビーアンドピー<7804>(東マ)は、インクジェットプリンター出力事業(デジタル印刷・プリントサービス)を展開している。20年10月期は新型コロナウイルスの影響で減収減益予想だが、21年10月期の収益回復を期待したい。株価は安値圏でモミ合う形だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■インクジェットプリンター出力事業

 19年7月東証マザーズに新規上場した。インクジェットプリンターによる出力事業として、2つのチャネル形態(販売促進用広告制作、生活資材・製品制作)で、デジタル印刷・プリントサービスを展開している。

■20年10月期減収減益予想

 20年10月期の業績(非連結)予想(5月15日に下方修正)は、売上高が19年10月期比17.0%減の25億円、営業利益が55.4%減の1億90百万円、経常利益が54.7%減の1億93百万円、純利益が57.3%減の1億32百万円としている。新型コロナウイルスによる国内経済収縮や各種イベント中止・延期などの影響で、販売促進用広告制作の売上が落ち込んでいる。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比6.1%減の14億13百万円、営業利益が29.3%減の1億81百万円だった。3月までの売上は堅調だったが、4月の緊急事態宣言発令によって販売促進用広告市場全体が急激に縮小し、4月の売上が期初計画比約6割まで減少した。

 20年10月期は新型コロナウイルスの影響で減収減益予想だが、6月以降の経済活動再開に伴って、売上は徐々に回復に向かうだろう。簡易人工呼吸器やフェイスシールドなど、3Dプリント技術を活用した新型コロナウイルス感染対策商品の拡販も推進する。21年10月期の収益回復を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は安値圏でモミ合う形だが、調整一巡して出直りを期待したい。7月22日の終値は1003円、時価総額は約23億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る