電算システムの第2四半期は予想を4~5割上回る着地となり12月通期の予想営業利益などを増額修正

■新型コロナの影響あったがリモートワーク関連需要など大幅拡大

電算システム<3630>(東1)が7月30日に発表した2020年12月期・第2四半期の連結決算(2020年1~6月累計)は、1月に公表した予想を各利益とも4割から5割上回る大幅増益となり、12月通期の連結業績予想についても純利益を除き増額修正した。

■収納代行サービスの国際送金部門が黒字に転換

 第2四半期累計期間の連結売上高は前年同期比10.0%増の218.71億円となり、1月に公表した予想を2.8%上回る着地となった。2大事業(情報サービス事業、収納代行サービス事業)とも新型コロナウイルス流行の影響を受けた部分があったが、在宅勤務などによるリモートワーク需要の高まりなどにより「Chromebook」や「G Suite」などが大きく伸びた。

 また、収納代行サービス事業の中の国際送金部門が、上期を通して黒字に転換し、収益に本格的な寄与を始めた。連結営業利益は同36.7%増の16.83億円となり、1月段階での予想を49.7%上回る着地となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税の増加などにより伸び率は小さいが10.64億円(前年同期比24.4%増)となり、1月時の予想を42.2%上回った。

 通期連結業績予想については、こうした推移に加え、20年7月31日付で(株)ピーエスアイの持株会社であるACAS2(株)を子会社化したこと上半期の受注状況などを鑑み、売上高を従来予想比5.0%引き上げて462.0億円の見込み(前期比では14.9%増)とし、営業利益は同じく4.8%引き上げて25.0億円の見込み(同10.2%増)とした。親会社株主に帰属する当期純利益は同1.1%引き下げて16.04億円の見込み(同2.9%増)とし、見直し後の予想1株利益は163円92銭とした。(HC)

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