エイジアは21年3月期1Q大幅増益、通期上振れの可能性

 エイジア<2352>(東1)は7月31日の取引時間終了後に、21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。クラウドサービスが牽引して計画超の大幅増益だった。通期も上振れの可能性が高いだろう。株価は好感する動きとなりそうだ。

■21年3月期1Q大幅増益、通期減益予想据え置きだが上振れの可能性

 21年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2.0%増の4億50百万円、EBITDAが24.3%増の1億円、営業利益が23.9%増の86百万円、経常利益が23.2%増の88百万円、純利益が29.8%増の63百万円だった。

 アプリケーション事業(e-CRMシステムのWEBCASシリーズ)のクラウドサービス月額費用売上が2桁伸長した。子会社が運営するECサイトも新型コロナウイルスに伴う巣ごもり需要で大幅伸長した。コンサルティング事業の人件費抑制も寄与して計画超の大幅増益だった。

 通期予想は据え置いた。EBITDAは20年3月期比14.1%減の4億35百万円(上期1億42百万円、下期2億93百万円で下期偏重の計画)としている。ただし上振れの可能性が高いだろう。

■株価は上値試す

 株価は6月の戻り高値圏から一旦反落したが、第1四半期の大幅増益を好感する動きとなりそうだ。上値を試す展開を期待したい。7月31日の終値は1377円、時価総額は約61億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■北海道大樹町で飛行、安全性と着地精度を実証  ホンダ<7267>(東証プライム)の研究開発部門で…
  2. ■自社で自動運転システムを持たない企業にも施工自動化を提供  日立建機<6305>(東証プライム)…
  3. ■年間約36万人が犠牲に、二輪事故対策が急務  豊田合成<7282>(東証プライム)は6月11日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る