ミロク情報サービスは21年3月期1Q減収減益、通期予想据え置き

 ミロク情報サービス<9928>(東1)は7月31日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。前年特需の反動や新型コロナウイルスによる営業活動制約などで減収減益だった。通期予想は据え置いた。第1四半期の営業・経常利益進捗率が順調であり、通期下振れリスクは小さいだろう。株価は安値圏だ。業績悪化懸念は織り込み済みと考えられ、下値は限定的だろう。

■21年3月期1Qは減収減益、通期予想据え置き

 21年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比7.6%減の79億32百万円、営業利益が32.6%減の9億92百万円、経常利益が34.8%減の9億93百万円、純利益が41.9%減の5億84百万円だった。

 前年のWindows7サポート終了に伴うPC入れ替え特需の反動減に加えて、新型コロナウイルスの影響で、営業活動やシステム導入支援活動が一定の制約を受けた。

 通期予想(増収、営業・経常減益、最終増益)は据え置いた。純利益はソフトウェア評価損が一巡して増益予想である。第1四半期の進捗率は営業利益が27.7%、経常利益が27.6%と概ね順調だった。経済活動が徐々に回復に向かうことを想定すれば、通期下振れリスクは小さいだろう。

■株価は業績悪化懸念織り込み済み

 株価は軟調展開で安値圏だ。目先的には売り優勢になる可能性もあるが、業績悪化懸念は織り込み済みと考えられ、下値は限定的だろう。7月31日の終値は2122円、時価総額は約739億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る