帝人は後場一段と強含む、第1四半期減益だが株価は買い先行

■3月通期の連結業績予想は純利益のみ小幅下方修正

 帝人<3401>(東1)は8月5日の後場、一段と強含んで始まり、取引開始後に1683円(47円高)まで上げて続伸幅を広げている。同日の午前11時半に第1四半期(2020年4~6月)の連結決算と通期純利益予想の小幅下方修正を発表し、株価は買い先行となった。

 第1四半期は、新型コロナウイルス流行の中で、医薬品・在宅医療・新規ヘルスケアなどの事業は堅調だったが、自動車・航空機産業向けのアラミド複合材料・炭素繊維事業などの環境が厳しく、連結売上高は前年同期比16.5%減の1791.13億円となり、営業利益は同25.8%減の125.88億円だった。

 3月通期の連結業績予想については、親会社株主に帰属する四半期純利益のみ5月時の予想を13%引き下げて200億円の見込み(前期比20.8%減)とし、ほかは据え置いた。売上高の予想は7500億円(前期比12.2%減)、営業利益は400億円(同26.4%減)、1株利益は104円19銭。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る