インテージホールディングスは21年6月期4Qからの回復を見込む

(決算速報)
 インテージホールディングス<4326>(東1)は、8月5日の取引時間終了後に20年6月期(決算期変更で15ヶ月決算)連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響を受けた。21年6月期は第4四半期からの回復を見込んでいる。株価は戻り一服となってモミ合う展開だ。目先的には売り優勢となる可能性もあるが、ある程度織り込み済みで下値は限定的だろう。

■21年6月期4Qからの回復を見込む

 20年6月期(決算期変更で19年4月~20年6月の15ヶ月決算、6月16日に下方修正)の連結業績は、売上高が668億80百万円、営業利益が37億79百万円、経常利益が37億39百万円、純利益が16億83百万円だった。

 第5四半期にオフライン調査の中止や実施延期、MR活動自粛によるCRO売上の減少、新規営業活動の制約など新型コロナウイルスの影響を受けた。特別損失には減損損失を計上した。

 21年6月期の連結業績予想は、売上高が560億円、営業利益が26億円、経常利益が29億円、純利益が22億円としている。第3四半期までオフライン調査など直接の人的接触を伴う業務の縮小、顧客の業績悪化に伴う予算削減など新型コロナウイルスの影響を想定するが、第4四半期には19年4~6月期並みに回復すると見込んでいる。中期的に収益拡大を期待したい。

■株価の下値は限定的

 株価は戻り一服となってモミ合う展開だ。目先的には売り優勢となる可能性もあるが、新型コロナウイルスの影響はある程度織り込み済みと考えられる。下値は限定的だろう。8月5日の終値は888円、時価総額は約359億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る