立花エレテックは新型コロナ影響で21年3月期1Q営業・経常減益

(決算速報)
 立花エレテック<8159>(東1)は8月7日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収、営業・経常減益だった。通期予想は引き続き未定としたが、第2四半期累計予想を開示して減収減益予想とした。株価は新型コロナウイルスの影響をある程度織り込み済みと考えられる。目先的には売り優勢となりそうだが下値は限定的だろう。

■21年3月期1Qは新型コロナ影響で営業・経常減益

 21年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比8.5%減の347億10百万円、営業利益が26.1%減の6億73百万円、経常利益が18.8%減の8億16百万円、純利益が30.4%増の9億78百万円だった。

 半導体デバイス事業はM&Aも寄与して増収だが、FAシステム事業、施設事業が新型コロナウイルスによる経済収縮の影響を受けて低調だった。なお特別利益に負ののれん発生益を計上したため最終増益だった。

 通期予想は引き続き未定としたが、第2四半期累計予想を開示し、売上高が前年同期比12.9%減の730億円、営業利益が50.0%減の15億10百万円、経常利益が47.4%減の16億60百万円、純利益が33.1%減の15億円とした。当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響を受けるが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は新型コロナ影響を織り込み済み

 株価は戻り高値圏から反落の形だ。新型コロナウイルスの影響をある程度織り込み済みと考えられる。目先的には売り優勢となりそうだが下値は限定的だろう。8月7日の終値は1691円、時価総額は約440億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る