ハウスドゥは20年6月期減益だが21年6月期増益予想

(決算速報)
 ハウスドゥ<3457>(東1)は8月12日の取引時間終了後に20年6月期連結業績を発表した。消費増税や新型コロナウイルスの影響で大幅減益だった。21年6月期は新型コロナウイルス影響が徐々に縮減すると想定し、各種取り組み効果で大幅増益予想(レンジ予想)としている。株価は大幅増益予想を好感する動きとなりそうだ。

■20年6月期大幅減益だが21年6月期大幅増益予想

 20年6月期の連結業績(7月29日に大幅下方修正)は、売上高が19年6月期比4.2%増の328億78百万円、営業利益が40.0%減の18億93百万円、経常利益が42.8%減の17億16百万円、純利益が48.6%減の10億30百万円だった。

 増益予想から一転して大幅減益で着地した。ハウス・リースバック事業や金融事業は順調だったが、不動産売買事業などが消費増税や新型コロナウイルスの影響を受けた。コスト面では成長強化事業への投資で人件費や広告宣伝費が増加した。配当(8月12日に下方修正)は18減配の19円(期末一括)とした。

 21年6月期の連結業績予想はレンジ予想とした。売上高が339億76百万円~375億32百万円(20年6月期比3.3%増~14.2%増)、営業利益が27億13百万円~35億12百万円(43.3%増~85.5%増)、経常利益が25億円~33億円(45.7%増~92.2%増)、純利益が16億50百万円~21億78百万円(60.1%増~111.3%増)としている。

 新型コロナウイルス影響が徐々に縮減すると想定し、各種取り組み効果で大幅増益予想である。収益拡大を期待したい。なお配当予想は未定としている。

■株価は戻り試す

 株価は20年6月期下方修正に対するネガティブ反応が限定的だっただけに、21年6月期大幅増益予想を好感する動きとなりそうだ。戻りを試す展開を期待したい。8月12日の終値は836円、時価総額は約163億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る