【株式評論家の視点】ジャパンインベストメントに株価底打ち感、中核のオペレーティング・リース事業好調で今期大幅増益

株式評論家の視点

ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>(東マ)は、50円高の1650円と3日ぶりに反発、底打ち感が台頭している。

同社グループは、オペレーティング・リース事業を中心に、その他事業をあわせ金融ソリューション事業を展開している。同社ではグループ戦略の立案、実施に加え、事業投資商品の企画・開発、M&Aアドバイザリー業務等を行い、同社子会社JPリースプロダクツ&サービシイズ株式会社は第二種金融商品取引業登録業者として、オペレーティング・リース商品を中心とした事業投資商品の組成、販売、管理並びに出口の各業務を行っている。

中核事業であるオペレーティング・リース事業について、組成サイドでは、航空機部門並びにコンテナ部門共にレッシーからの引き合いが途絶えることがなく、潜在的な案件数は豊富な状態が続いている。再生エネルギーファンド事業においても、潜在的な案件数は豊富であり、案件の内容を慎重に精査し組成に結びつけている。また、販売サイドでは、顧客紹介に係る契約を締結している全国の金融機関や会計事務所並びにコンサルティング会社等と綿密に連携し、全国に広がる投資家にそれぞれのニーズに合致した商品を案内し成約に至っている。

今2015年12月期第1四半期業績実績は、売上高が4億3000万円、営業利益が1億8500万円、経常利益が1億3800万円、純利益が8700万円に着地。営業利益は第2四半期計画に対する進捗率が65%と順調に推移している。

通期業績予想は、売上高が20億1100万円(前期比91.7%増)、営業利益が9億9300万円(同89.1%増)、経常利益が10億8700万円(同71.4%増)、純利益が6億5200万円(同66.0%増)を見込んでいる。

株価は、昨年11月12日高値2756円から1月20日に年初来の安値1495円と調整。2月4日に年初来の高値2300円と買い直された後、モミ合いから下値を試す動きで、一時1600円の下値水準を割り込み値ごろ感が出ている。移動平均乖離率やRSIなどテクニカル指標では逆張りの好機のシグナルが点灯している。

業績面では拡大が見込まれるほか、M&Aアドバイザリー業務に対する期待感があり、目先リバウンド狙いの買いを考えるところだろう。(株式評論家・信濃川)

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