【引け後のリリース】CYBERDYNEが大阪医大発の企業と販売契約
■弱点とされる販売面の拡充が進み中長期で下値を分散買いの余地
ロボットスーツのCYBERDYNE(サイバーダイン)<7779>(東マ)は20日、介護支援や重量物の搬送支援ロボットスーツ「HALR(ハル)」の大阪エリアでの販売体制の強化を目的に、大阪医科大学の関係会社である株式会社大阪医大サービス(大阪府高槻市、大学北門を出て西側すぐ)と販売取次店契約を締結し、普及促進を図っていくと発表した。取扱い開始にあたり、5月13日に大阪医科大学で体験会を開催した。
ロボットスーツは、下半身に装着して高齢者の歩行を助けたり、腰に着けて介護者を抱える際の負担を軽くしたり、工事現場などで重量物の搬送を支援する。すでに5月1日から、株主の大和ハウス工業<1925>(東1)がロボットスーツの新製品3種の発売を開始している。また、5月12日にはCYBERDYNEが福島県郡山市にロボット工場の建設を開始した。装着型ロボットにとどまらず次世代の医療ロボットや医療機器などの開発・生産を行う。
20日の株価は2908円(36円安)となり、4月下旬までの3000円台からは調整相場となっている。4月22日に業績予想を下方修正したため手控える動きが強まり、5月15日に2015年3月期の決算と今期の予想を発表すると3000円を割り込む動きとなった。値動きを重視するチャート観測ではまだ下値がつかめていないが、同社の弱点とされる販売面の拡充がまたひとつ進むことになるため、中長期投資では何度かに分けて仕込み買いを行う好機に入ってきた可能性はある。