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ティムコは戻り高値圏、20年11月期は下期回復期待
- 2020/9/2 08:03
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ティムコ<7501>(JQ)はフィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。20年11月期業績予想は未定としている。第2四半期累計は新型コロナウイルスの影響を受けたが、3密を避けるために家族でアウトドアを楽しむ動きも広がっている。下期からの緩やかな回復を期待したい。株価は水準を切り上げて戻り高値圏だ。低PBRも注目点であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。
■フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・販売
フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。19年11月期の事業別売上高構成比はフィッシング事業が28%、アウトドア事業が71%、その他(不動産賃貸収入など)が1%だった。
基本戦略として規模の拡大よりも内容の充実に重点を置き、オリジナルアウトドア衣料ブランドである「Foxfire」の商品力強化や、直営店舗「Foxfire Store」の収益力向上に取り組んでいる。
19年4月にはスノーピーク<7816>と資本業務提携し、スノーピークが第1位株主となった。商品開発・販売などを共同展開する。
■20年11月期予想は未定、下期回復期待
20年11月期の業績(非連結)および配当予想については、新型コロナウイルスの影響で6月12日に未定に修正している。
第2四半期累計は、売上高が前年同期比29.4%減の10億74百万円、営業利益が1億06百万円の赤字(前年同期は38百万円の黒字)、経常利益が1億04百万円の赤字(同41百万円の黒字)、純利益が1億57百万円の赤字(同26百万円の黒字)だった。
新型コロナウイルスによる外出自粛、店舗臨時休業・営業時間短縮の影響で大幅減収となり、各利益は赤字だった。店舗臨時休業期間中に発生した固定費39百万円を特別損失に計上した。なおセグメント別売上はフィッシング事業が16.4%減収、アウトドア事業が36.9%減収だった。
通期予想は未定としているが、3密を避けるために家族でアウトドアを楽しむ動きも広がっている。下期からの緩やかな回復を期待したい。
■株主優待制度は11月末の株主対象
株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてFoxfire Store20%OFFお買物優待券を贈呈(詳細は会社HP参照)する。
■株価は戻り高値圏
株価は6月の年初来高値圏から一旦反落したが、素早く切り返して戻り高値圏だ。低PBRも注目点であり、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月1日の終値は704円、前期実績PBR(前期実績BPS1928円86銭で算出)は約0.4倍、時価総額は約24億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)