地銀株が今日も急伸、菅官房長官「再編も選択肢」などと伝えられ思惑膨らむ
- 2020/9/4 09:21
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■SBIホールディングスの「地銀連合構想」も思惑に拍車
筑波銀行<8338>(東1)は9月4日、取引開始後に12%高の202円(21円高)をつけて東証1部の値上がり率1位に躍進し、千葉興業銀行<8337>(東1)は9%高の262円(21円高)で同じく3位、福島銀行<8562>(東1)は買い気配など、地銀株の一角が昨日に続いて活況高となっている。
自民党総裁選で最有力とされる菅義偉官房長官がこの一両日、地銀の数などに言及したと伝えられた上、4日は、「3日の記者会見で、地方金融機関について『再編も一つの選択肢になる』と明言した」(日本経済新聞9月4日付朝刊より)と伝えられるなどで、地銀の再編に関する思惑が広がっている。
また、地銀との連携姿勢を見せるSBIホールディングス<8473>(東1)の北尾吉孝社長が時事通信社の金融懇話会(9月2日)で、「地方銀行への出資などを柱とする『地銀連合構想』について『「(新たな合意に)非常に近いのが3、4行ある』と述べた」(時事ドットコムニュース9月2日)と伝えられ、思惑に輪をかける形になった。(HC)