SREホールディングスは上値試す、21年3月期増益予想
- 2020/9/7 08:26
- 株式投資ニュース
SREホールディングス<2980>(東マ)は、AIクラウド&コンサルティング事業、および不動産事業を展開している。21年3月期は上方修正して増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は好業績を評価して上場来高値を更新している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。
■AIを活用したクラウドや不動産仲介などを展開
19年12月東証マザーズに新規上場した。旧ソニー不動産で、ソニー<6758>およびZホールディングス<4689>を主要株主としている。AI×リアルのOnly Oneカンパニーとして高成長を目指している。
20年1月にはAIマーケティングオートメーションツールの提供を開始、20年3月には土地・戸建対応AI不動産価格推定エンジンを開発した。
事業区分は21年3月期から、AIクラウド&コンサルティング事業(クラウドサービス、コンサルティングサービス、不動産仲介業務支援サービス)、不動産事業(不動産仲介サービス、セルフ売却、おうちダイレクト活用による不動産仲介サービス、スマートホームサービス)とした。
■21年3月期は上方修正して増益予想
21年3月期連結業績予想(7月30日に上方修正)は、売上高が20年3月期比54.2%増の59億36百万円、営業利益が11.4%増の8億31百万円、経常利益が9.0%増の7億81百万円、純利益が3.8%増の4億91百万円としている。
第1四半期は売上高が10億40百万円、営業利益が1億23百万円、経常利益が1億25百万円、純利益が61百万円だった。前年同期比46%増収、15%営業増益だった。AIクラウド&コンサルティング事業のクラウドサービスが伸長した。
通期予想は期初時点の減益予想から一転して増益予想とした。上期は新型コロナウイルスによる営業活動制限の影響を受けるが、第1四半期の不動産売上減少が想定を下回った。通期ベースでもクラウドサービスが伸長し、コストコントロール効果も寄与するため増益予想とした。収益拡大を期待したい。
■株価は上値試す
株価は好業績を評価して上場来高値を更新している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月4日の終値は2960円、時価総額は約450億円である。