ランサーズは上値試す、21年3月期黒字化予想

株式市場 銘柄

 ランサーズ<4484>(東マ)はフリーランス向けマッチングサービスを展開している。21年3月期は黒字化予想としている。テレワーク化やフリーランス化の流れも追い風として収益拡大を期待したい。株価は上場来高値から利益確定売りで一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■フリーランス向けマッチングサービス

 19年12月東証マザーズに新規上場した。日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイト「Lancers」を運営し、フリーランス向けマッチングサービスを展開している。

 クラウドソーシング(CS)は不特定多数に仕事を募集し、オンラインスタッフィングプラットフォーム(OS)は特定のランサーに仕事を依頼する。案件内容や単価などが異なり、流通総額の約9割がOSである。また第4四半期の構成比が高い季節要因があるとしている。

 20年8月には、フリーランス特化型の賃貸向け与信サービスを提供するリースと資本業務提携した。

■21年3月期黒字化予想

 21年3月期の連結業績予想は、売上高が39億50百万円~43億円(20年3月期比13.7%増~23.8%増)、営業利益が10百万円~50百万円(20年3月期は3億07百万円の赤字)、経常利益が10百万円~50百万円(同3億28百万円の赤字)、純利益が0百万円~40百万円(同3億53百万円の赤字)としている。

 第1四半期は売上高が8億67百万円、営業利益が16百万円の赤字だった。流通総額が16.9%増と伸長し、計画を上回る増収増益だった。6月には単月ベースで営業黒字化した。

 新規登録ランサー数およびクライアント数が増加基調であり、通期ベースでは広告投資などを吸収して黒字化予想としている。流通総額は11.5%増~20.2%増の見込みとしている。テレワーク化やフリーランス化の流れも追い風として収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は急伸して上場来高値を更新した。その後は利益確定売りで反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月11日の終値は1252円、時価総額は約194億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る