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東洋合成工業は調整一巡、21年3月期減益予想だが再上振れ余地
- 2020/9/15 08:36
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
東洋合成工業<4970>(JQ)はフォトレジスト用感光性材料分野で世界トップクラスのメーカーである。21年3月期は新製造棟完成に伴う固定費増加で減益予想としているが、高付加価値製品の好調が牽引して再上振れ余地がありそうだ。株価は7月の上場来高値から反落したが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。
■フォトレジスト用感光性材料で世界トップクラス
フォトレジスト用感光性材料分野(感光性材料事業)で世界トップクラスのメーカーである。化成品事業(電子材料関連、香料材料関連、ロジスティクス部門)も展開している。
■21年3月期減益予想だが再上振れ余地
21年3月期業績(非連結)予想(8月7日に利益を上方修正)は、売上高が20年3月期比2.2%増の250億円、営業利益が10.7%減の19億50百万円、経常利益が9.3%減の18億70百万円、純利益が32.0%減の12億60百万円としている。
第1四半期が先端半導体用途の高付加価値製品の好調で、前年同期比10.6%増収、28.0%営業増益、47.0%経常増益、48.0%最終増益と大幅伸長したため、通期の利益予想を上方修正している。
通期は5Gインフラ投資やデータセンター投資などで先端半導体向けに需要堅調だが、感光材新製造棟完成(20年9月予定)に伴う固定費増加などで減益予想としている。ただし高付加価値製品の好調が牽引して、通期利益予想に再上振れ余地がありそうだ。
■株価は調整一巡
株価は急伸した7月の上場来高値から反落したが、調整一巡して上値を試す展開を期待したい。9月14日の終値は7570円、時価総額は約616億円である。