スペースバリューホールディングスは底放れ、21年3月期営業微増益予想
- 2020/9/23 08:31
- 株式投資ニュース
スペースバリューホールディングス<1448>(東1)は建築事業や立体駐車場事業などを展開している。21年3月期は営業微増益予想としている。第1四半期は立体駐車場事業が新型コロナウイルスの影響を受けたが、下期の緩やかな回復を期待したい。株価は急伸して底放れの動きとなった。出直りを期待したい。
■日成ビルド工業の持株会社で建築事業や立体駐車事業などを展開
日成ビルド工業の持株会社として設立し、18年10月東証1部に上場した。システム建築事業、立体駐車場事業(立体駐車場の販売、メンテナンス、および運営・管理)、総合建設事業、開発事業、ファシリティマネジメント事業を展開している。なお19年に判明した不適切会計処理の再発防止策について、20年6月には各種制度の構築が完了したと発表している。
■21年3月期営業微増益予想
21年3月期連結業績予想(期初時点は未定、9月14日公表)は、売上高が20年3月期比6.4%減の800億円、営業利益が0.7%増の25億円、経常利益が12.4%減の25億円、純利益が50.4%増の15億円としている。
第1四半期は、売上高が前年同期比2.5%減の160億11百万円、営業利益が3百万円の赤字(前年同期は2億32百万円の黒字)、経常利益が60.4%減の1億19百万円、純利益が71百万円の赤字(同1億41百万円の黒字)だった。
システム建築事業は公共施設の大規模改修工事が寄与して6.4%増収、総合建設事業はマンション建築工事などで15.0%増収と堅調だったが、立体駐車場事業が32.2%減収(販売が立体駐車場建築需要の減少で37.9%減収、メンテナンスがリニューアル工事の減少で23.8%減収、運営・管理が経済活動停滞による台数減少・稼働率低下で25.6%減収)と落ち込んだ。
第1四半期は立体駐車場事業が新型コロナウイルスの影響を受けたが、通期は営業微増益予想としている。下期の緩やかな回復を期待したい。
■株価は底放れの動き
株価は急伸して底放れの動きとなった。21年3月期営業微増益予想も安心感につながったようだ。出直りを期待したい。9月18日の終値は490円、時価総額は約174億円である。