EduLabは高値更新の展開、21年9月期も収益拡大基調

株式市場 銘柄

 EduLab<4427>(東マ)は英語学習オンラインサービスなどを展開している。20年9月期はテストセンターの直営拠点拡大などが寄与して大幅増収増益予想である。中高生を中心に英検受験者数が増加しており、21年9月期も収益拡大基調だろう。株価は上場来高値更新の展開だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■英語学習オンラインサービスなどを展開

 ラーニングサイエンスとEdTechを活用して、英検協会と共同運営する英語学習者向けサイト「英ナビ」運営、英語学習オンラインサービス「スタディギア for EIKEN」提供などのe―Testing/e―Learning事業、学力調査事業受託・システム開発・テスト分析などのテスト運営・受託事業を展開している。ライセンス収入、プラットフォーム利用収入、テストシステム提供などが収益柱である。

 20年3月には教育デジタルソリューションズ(EDS)を株式交換で子会社化した。20年6月には、日本英語検定協会(英検協会)が運営する「英検2020 1day S-CBT」および「英検CBT」の実施会場として、テストセンター運営を全国で本格開始した。

■20年9月期大幅増収増益予想、21年9月期も収益拡大基調

 20年9月期連結業績予想は売上高が19年9月期比34.7%増の84億50百万円で、営業利益が23.1%増の18億円、経常利益が31.8%増の15億70百万円、純利益が41.0%増の11億10百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比19.5%増の52億09百万円、営業利益が1.2%増の7億05百万円だった。テスト運営・受託事業(27.3%減収)は令和2年度全国学力・学習状況調査の採点業務中止の影響を受けたが、e―Testing/e―Learning事業(61.7%増収)でテストセンター関連が好調に推移し、EDS買収も寄与した。

 通期は大幅増収増益予想である。第3四半期累計の進捗率が低水準の形だが、20年6月から本格運用開始したテストセンターの直営拠点拡大が寄与する見込みだ。通期ベースで好業績を期待したい。中高生を中心に英検受験者数が増加しており、21年9月期も収益拡大基調だろう。

■株価は高値更新の展開

 株価は上場来高値更新の展開だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月25日の終値は8380円、時価総額は約756億円である。

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