ユーピーアールは上値試す、21年8月期も収益拡大期待
- 2020/9/29 09:17
- 株式投資ニュース
ユーピーアール<7065>(東2)は、パレットレンタルやアシストスーツなどの物流事業を主力としている。20年8月期は大幅増益予想としている。利益は上振れの可能性が高いだろう。21年8月期も収益拡大を期待したい。株価は7月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。
■パレットレンタルやアシストスーツの物流事業が主力
パレットのレンタル・販売やアシストスーツなどの物流事業を主力として、コネクティッド事業(位置情報・遠隔監視ソリューションのIoTサービス、カーシェアリングのビークルソリューションサービス)も展開している。
パレットのレンタルは多品種・多サイズや全国デポ(サービス拠点)網などを強みとしている。さらにパレットプールシステム化やスマートパレット化、荷作業関連のアシストスーツの拡大も推進している。
■20年8月期大幅増益予想で上振れの可能性、21年8月期も収益拡大期待
20年8月期連結業績予想は、売上高が19年8月期比7.1%増の125億円、営業利益が28.8%増の9億75百万円、経常利益が19.0%増の12億円、純利益が35.2%増の7億75百万円としている。
第3四半期累計は前年同期比8.8%増収、31.5%営業増益だった。物流事業が8.3%増収、コネクティッド事業が15.2%増収と、いずれも好調だった。物流事業ではトイレットペーパーが店頭で不足したことにより、家庭紙業界におけるパレット輸送の重要性が再認識された。アシストスーツは新型コロナウイルスで各種展示会中止の影響を受けたが19.0%増収と成長を維持した。
通期も物流事業が牽引し、前期の上場関連費用一巡も寄与して大幅増益予想としている。第3四半期累計の営業利益進捗率は94.7%に達している。通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。21年8月期も収益拡大を期待したい。
■株価は上値試す
株価(19年12月1日付で株式5分割)は7月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月28日の終値は4305円、時価総額は約330億円である。