ピックルスコーポレーションは高値に接近、21年2月期2Q累計大幅増益で通期再上振れ余地
- 2020/9/30 09:04
- 決算発表記事情報
(決算速報)
ピックルスコーポレーション<2925>(東1)は、9月29日の取引時間終了後に21年2月期第2四半期累計の連結業績を発表した。巣ごもり需要も寄与して計画超の大幅増収増益だった。通期予想は9月25日に上方修正している。下期開始の新規事業関連費用が増加するが、通期予想に再上振れ余地がありそうだ。株価は19年12月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。
■21年2月期2Q累計は計画超の大幅増収増益、通期予想は再上振れ余地
21年2月期第2四半期累計の連結業績(9月25日に上方修正)は、売上高が前年同期比13.3%増の243億98百万円、営業利益が28.6%増の17億88百万円、経常利益が25.6%増の18億54百万円、純利益が28.3%増の12億93百万円だった。
計画超の大幅増収増益だった。売上面では新型コロナウイルスに伴う巣ごもり需要に加えて、健康志向の高まりを背景にキムチがテレビ番組で取り上げられたことも寄与した。利益面では春先の低温、7月の日照不足、8月の猛暑などで原料野菜価格が高騰したが、増収効果や生産効率化効果で吸収した。計画に対して広告宣伝費や従業員の出張費が減少したことも寄与した。
通期予想も9月25日に上方修正して売上高が20年2月期比8.7%増の450億円、営業利益が22.9%増の23億円、経常利益が21.7%増の24億円、純利益が24.0%増の16億円としている。配当予想は据え置いて20年2月期と同額の30円(期末一括)としている。
下期はグループ商品を活用した新規事業として、10月16日事業開始の外食・小売「OH!!!発酵・健康・食の魔法!!!」関連費用が増加するが、販売が好調に推移して通期予想に再上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。
■株価は19年12月の上場来高値に接近
株価は年初来高値を更新し、19年12月の上場来高値に接近している。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。9月29日の終値は3035円、時価総額は約194億円である。