ハウテレビジョンは急反発の動き、21年1月期は新規事業投資で赤字予想だが織り込み済み
- 2020/10/2 08:31
- 株式投資ニュース
ハウテレビジョン<7064>(東マ)は就活サービス「外資就活ドットコム」運営を柱として、キャリアプラットフォーム事業を展開している。21年1月期は新規事業投資で赤字予想としている。株価は急反発の動きとなった。赤字予想は織り込み済みだ。戻りを試す展開を期待したい。
■就活サービス「外資就活ドットコム」運営が柱
人材・就職支援企業として、グローバルプロフェッショナルを目指す若者層に特化したキャリアプラットフォーム事業を展開している。
ハイクラス学生とハイクラス企業のマッチングを質・量共に最大化する就活サービス「外資就活ドットコム」運営が柱である。挑戦志向の強い難関大のハイクラス理系学生をメインとしている。またキャリアアップ志向の強い若手社会人向けのキャリア開発サービス「Liiga」も育成している。
■21年1月期は新規事業投資で赤字予想
21年1月期業績(非連結)予想は、売上高が20年1月期比16.7%増の9億71百万円、営業利益が3億67百万円の赤字(20年1月期は91百万円の黒字)、経常利益が3億70百万円の赤字(同81百万円の黒字)、純利益が3億70百万円の赤字(同46百万円の黒字)としている。
第2四半期累計は、売上高が前年同期比2.0%減の4億43百万円、営業利益が42百万円の赤字(前年同期は82百万円の黒字)だった。売上面は概ね計画どおりの進捗だった。
通期も売上面は順調だが、中期経営計画初年度の投資フェーズと位置付けで、新規事業投資を予定しているため赤字予想としている。なお投資については、上期は新型コロナウイルスの影響を考慮してやや控えめに実行したが、下期は投資を加速させる方針としている。
企業のDX投資が加速し、先端IT人材へのニーズが高まっていることを背景として、中期的に収益拡大を期待したい。
■株価は急反発の動き
株価は急反発の動きとなって水準を切り上げている。赤字予想は織り込み済みで、第2四半期累計業績がアク抜けにつながった可能性がありそうだ。戻りを試す展開を期待したい。9月30日の終値は2397円、時価総額は約31億円である。