フェリシモは急伸、21年2月期上方修正を好感、通期再上振れの可能性
- 2020/10/6 08:29
- 株式投資ニュース
フェリシモ<3396>(東1)は服飾・服飾雑貨、生活関連品の通信販売を展開している。9月30日に21年12月期連結業績予想を上方修正し、大幅増益予想とした。新型コロナウイルスに伴う巣ごもり消費で顧客数が大幅に増加している。下期を保守的な見通しとしているため、通期予想は再上振れの可能性がありそうだ。上方修正を好感して株価は急伸している。目先的には乱高下の可能性もあるが、上値を試す展開を期待したい。
■服飾・服飾雑貨、生活関連品の通信販売
服飾・服飾雑貨、生活関連品の通信販売を展開している。定期的・継続的な購入スタイルを事業コンセプトとして、フェリシモ定期便(コレクション)と呼ばれる商品を毎月1回届ける独自の仕組みで行っている。新規事業として物流・EC支援事業も育成している。
■21年2月期上方修正して大幅増益予想、通期再上振れの可能性
9月30日に21年2月期第2四半期累計および通期の連結業績予想を上方修正した。
第2四半期累計予想は売上高を21億64百万円、営業利益を10億76百万円、それぞれ増額して、売上高が前年同期比18.5%増の161億67百万円、営業利益が4.7倍の9億24百万円とした。新型コロナウイルスに伴う巣ごもり消費で顧客数が大幅に増加し、ファッションアイテムや雑貨商品の売上が計画を上回る。一般管理費や広告費が計画を下回ることも寄与して、営業利益は期初時点の赤字予想から一転して大幅増益予想となった。
通期の予想は、売上高を20億57百万円、営業利益を4億02百万円、それぞれ増額して、売上高が20年2月期比10.6%増の316億45百万円、営業利益が51.6%増の4億61百万円とした。消費動向が不透明として下期の売上を期初時点の見込みと同程度に据え置き、商品送料や広告費の増加、戦略的投資費用なども見込んだ。ただし保守的だろう。通期予想は再上振れの可能性がありそうだ。
■株価は上値試す
株価は上方修正を好感して急伸している。目先的には乱高下の可能性もあるが、上値を試す展開を期待したい。10月5日の終値は1457円、時価総額は約146億円である。