ピアズは下値固め完了、20年9月期減益予想だが21年9月期収益拡大期待

株式市場 銘柄

 ピアズ<7066>(東マ)は、携帯販売代理店向けを中心にコンサルティングや販売支援を展開している。20年9月期は新型コロナウイルスの影響で減益予想としている。21年9月期の収益拡大を期待したい。株価は8月の戻り高値圏から急反落したが、売り一巡して下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。

■携帯販売代理店向けコンサルティングや販売支援

 電気通信事業、携帯販売代理店(キャリアショップや家電量販店など)および移動体通信端末メーカー向けを中心に、店舗運営に係るコンサルティングや販売支援を展開している。なお収益面の季節特性として、年末商戦や新入学・卒業シーズンの繁忙期にあたる上期(10月~3月)に偏重する傾向がある。

 20年4月には飲食業・サービス業向けセルフオーダーシステム導入支援の子会社XEROを設立、20年5月にはリモートワーク支援の子会社2Linksを設立、20年8月には携帯販売代理店向けコンサルティングサービスのOne go One wayを子会社化した。

■20年9月期減益予想、21年9月期収益拡大期待

 20年9月期連結業績(第3四半期から連結決算開始)予想は、19年9月期個別業績との比較で売上高が32.8%増の36億80百万円、営業利益が32.9%減の3億40百万円、経常利益が23.4%減の3億73百万円、純利益が18.6%減の2億59百万円としている。

 政府のキャッシュレス推進事業に関連した支援サービスの増加が牽引して大幅増収だが、新型コロナウイルスによるキャリアショップの営業時間短縮などの影響で、店舗向けコンサルティングを中心とする高収益事業の減収が利益に影響する見込みだ。ただし経済活動再開に伴って21年9月期の収益拡大を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は第3四半期累計業績を嫌気する形で8月の戻り高値圏から急反落したが、売り一巡して下値固め完了感を強めている。出直りを期待したい。10月6日の終値は2301円、時価総額は約52億円である。

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