識学はモミ合い上放れの動き、21年2月期は戦略投資で減益予想だが中期成長期待
- 2020/10/7 08:52
- 株式投資ニュース
識学<7049>(東マ)は独自組織運営理論「識学」による組織コンサルティング事業を展開している。21年2月期は戦略的投資を継続するため減益予想としているが、大幅増収基調に変化はない。中期成長を期待したい。株価はモミ合い上放れの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。
■独自組織運営理論「識学」による組織コンサルティング事業
独自組織運営理論「識学」による組織コンサルティング事業(マネジメントコンサルティングサービス、プラットフォームサービス)を展開している。「識学」とは、誤解や錯覚を排除し、認識共通化や言動改善を通じて、人々の生産性向上を実現するメソッドとしている。
20年8月にはプラットフォームサービス全体の契約社数がや800社となり、月額ストック売上が0.3億円、識学会員契約社数が500社を突破した。
20年9月にはセールスアウトソーシング事業を展開するSurpass社を持分法適用関連会社化(10月21日予定)すると発表した。またハンズオン支援事業、企業再生事業を新たな事業として展開することも検討する。
■21年2月期は戦略投資で減益予想だが中期成長期待
21年2月期の連結業績予想は、売上高が20年2月期比45.3%増の25億円だが、EBITDAが44.1%減の1億80百万円、営業利益が59.4%減の1億15百万円、経常利益が60.4%減の1億11百万円、純利益が47百万円の赤字(20年2月期は1億78百万円の黒字)としている。
第1四半期(前年同期は非連結)は売上高が4億26百万円、EBITDAが18百万円の赤字、営業利益が32百万円の赤字だった。契約企業数の増加やWeb会議ツールを中心としたサービス提供で増収だが、戦略的投資(講師採用や広告宣伝費)で経費が増加したため利益は赤字だった。
通期も戦略的投資を継続するため減益予想としているが、大幅増収基調に変化はない。中期成長を期待したい。
■株価はモミ合い上放れの動き
株価はモミ合いから上放れの動きを強めている。調整一巡して上値を試す展開を期待したい。10月6日の終値は1443円、時価総額は約108億円である。