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トビラシステムズは下値切り上げ、20年10月期大幅増収増益予想
- 2020/10/8 08:59
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
トビラシステムズ<4441>(東1)は迷惑情報フィルタ事業を展開している。特殊詐欺電話等の迷惑電話をテクノロジーで解決するビジネスとして成長している。20年10月期大幅増収増益予想である。利用者数増加で収益拡大を期待したい。株価は小幅レンジでモミ合う形だが、徐々に下値を切り上げている。上放れを期待したい。
■迷惑情報フィルタ事業
迷惑情報フィルタ事業(モバイル向けフィルタサービス、固定電話向けフィルタサービス、ビジネスフォン向けフィルタサービス)を展開している。独自の迷惑電話番号抽出技術を用いてデータベース化し、迷惑電話を自動的に拒否・警告する。大手通信キャリアのオプションパックに採用され、収益は継続課金型のストックビジネスである。
20年7月末の月間利用者数は1000万人を突破し、19年10月期末比654万人以上増加した。特殊詐欺電話等の迷惑電話をテクノロジーで解決するビジネスとして成長している。
■20年10月期大幅増収増益予想
20年10月期非連結業績予想は、売上高が19年10月期比25.0%増の12億27百万円、営業利益が15.2%増の4億68百万円、経常利益が14.4%増の4億49百万円、純利益が23.5%増の3億07百万円としている。
第3四半期累計は売上高が前年同期比24.9%増の9億02百万円、営業利益が18.1%増の3億76百万円だった。月間利用者数の増加による増収効果で、人件費や東証1部への市場変更に伴う手数料などの費用増加を吸収した。なお四半期別に見ると第3四半期の売上高は、新型コロナウイルスによる携帯ショップの営業縮小の影響で第2四半期比では伸び悩んだが、前年同期比では大幅増収だった。
第3四半期累計の進捗率は売上高73.5%、営業利益80.4%と順調だった。通期ベースでも収益拡大を期待したい。
■株価は下値切り上げ
株価は小幅レンジでモミ合う形だが徐々に下値を切り上げている。モミ合い上放れを期待したい。10月7日の終値は2000円、時価総額は約207億円である。