クリーク・アンド・リバー社は21年2月期2Q累計2桁増収増益と順調

(決算速報)
 クリーク・アンド・リバー社<4763>(東1)は10月8日の取引時間終了後に21年2月期第2四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスによるマイナス影響を吸収して2桁増収増益と順調だった。通期も収益拡大基調だろう。株価は年初来高値圏だ。決算発表前に上げ足を速めていたため、目先的には売り優勢となる可能性もありそうだが、調整が入ったとしても一時的だろう。

■21年2月期2Q累計2桁増収増益、通期も収益拡大基調

 10月8日発表した21年2月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比11.8%増の184億54百万円、営業利益が15.0%増の14億55百万円、経常利益が16.3%増の14億76百万円、純利益が22.1%増の9億66百万円だった。

 既存事業が順調に推移し、販管費の抑制・効率化も寄与して2桁増収増益だった。新型コロナウイルによるマイナス影響(クリエイティブ分野の新規成約・稼働遅れ、医療分野の「レジナビフェア」中止など、全社ベースで売上高14.5億円、営業利益3.8億円のマイナス影響)を吸収した。

 なお四半期別に分解すると、第2四半期の営業利益が前年比減益の形となったが、第3四半期にはオーダーが回復に転じているようだ。新型コロナウイルによるマイナス影響は一時的だろう。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年2月期比21.4%増の400億円、営業利益が24.8%増の26億円、経常利益が23.6%増の26億円、純利益が17.7%増の16億円としている。

 第2四半期累計の進捗率は売上高が46%、営業利益が55%と概ね順調だった。経済活動再開で下期に新規成約・稼働が積み上がることを考慮すれば、通期ベースでも収益拡大基調だろう。

■株価は年初来高値圏

 株価は年初来高値圏だ。決算発表前に上げ足を速めていたため、目先的には売り優勢となる可能性もありそうだが、調整が入ったとしても一時的だろう。10月8日の終値は1482円、時価総額は約341億円である。

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