ティムコは20年11月期3Q累計赤字だが回復基調

(決算速報)
 ティムコ<7501>(JQ)は10月13日の取引時間終了後に20年11月期第3四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で大幅減収・赤字となり、通期も大幅減収・赤字予想としている。ただし影響を大きく受けた第2四半期をボトムとして回復基調である。株価は年初来高値圏だ。月足チャートで見ると底放れの動きを強めている。20年11月期の収益悪化は織り込み済みだろう。水準切り上げを期待したい。

■20年11月期3Q累計大幅減収・赤字だが、2Qをボトムに売上回復基調

 20年11月期第3四半期累計業績(非連結)は、売上高が前年同期比15.2%減の18億34百万円、営業利益が1億28百万円の赤字(前年同期は4百万円の赤字)、経常利益が1億23百万円の赤字(同0百万円の赤字)、純利益が1億64百万円の赤字(同16百万円の赤字)だった。

 新型コロナウイルスによる店舗臨時休業・営業時間短縮の影響で大幅減収となり、各利益は赤字だった。ただし四半期別売上高を見ると第1四半期が6億22百万円、第2四半期が4億52百万円、第3四半期が7億60百万円となり、緊急事態宣言で大きな影響を受けた第2四半期をボトムとして売上回復基調である。

 通期連結業績予想(9月30日公表)は、売上高が19年11月期比14.0%減の25億14百万円、営業利益が1億62百万円の赤字(19年11月期は4百万円の赤字)、経常利益が1億57百万円の赤字(同1百万円の黒字)、純利益が1億98百万円の赤字(同13百万円の赤字)としている。

 第2四半期に大きな影響を受けたため通期ベースでも減収は避けられないが、3密を避けるために家族でアウトドアを楽しむ動きが広がっており、21年11月期の収益回復を期待したい。

■株価は底放れの動き

 株価は年初来高値圏だ。月足チャートで見ると底放れの動きを強めている。20年11月期の収益悪化は織り込み済みだろう。水準切り上げを期待したい。10月13日の終値は730円、時価総額は約24億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る