【狙い場・買い場】日本フェルト本格出直り、今期大幅増益

狙い場・買い場

日本フエルト<3512>(東1)は、25日線を回復し本格出直りの展開となっている。今期大幅増益見通しで割安感があるほか、株主優待を実施しており注目したい。年初来高値は589円(3月25日)、同安値は515円(5月15日)、25日は23円高の555円。

同社は、紙、パルプ、スレート用、その他工業用フエルトの製造、加工および販売。各種繊維製品の製造、加工および販売。工業用洗剤その他化学工業薬品の製造および販売。産業用ならびに公害防止用の機器、装置の製造および販売。不動産の運用および管理を行っている。昨年度からスタートした中期経営計画に基づき、設備の新設による生産性向上・品質向上に努め、国内市場での高シェアの維持、アジア市場での競争力強化等を進めている。

前2015年3月期業績実績は、売上高116億1000万円(前の期比0.7%減)、営業利益7億7600万円(同2.1%減)、経常利益9億2800万円(同5.7%減)、純利益5億6100万円(同2.7%減)と減収減益着地ながら、年間配当は13円(同1円増)を予定。

今16年3月期業績予想は、売上高121億円(前期比4.2%増)、営業利益11億9000万円(同53.3%増)、経常利益12億4000万円(同33.5%増)、純利益8億1000万円(同44.2%増)と回復を見込む。年間配当は13円(第2四半期末6円、期末7円)継続を予定。毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上かつ1年以上継続保有の株主および1,000株以上保有の株主を対象に株数に応じてクオカード贈呈と株主優待を実施している。

株価は、3月25日につけた年初来の高値589円から5月15日に年初来安値515円と調整。権利落ちに伴う処分売りは一巡した感があり出直りつつある。

今期は新製品の開発スピード向上に努め、海外販売力強化につなげるとともに、「総合抄紙用具企業」を目指してワイヤーの販売にも注力するほか、資本効率向上を意識した経営を目指し、業績の向上・株主還元等に引き続き注力することが注目される。配当性向3割でステークホルダー(利害関係者)を重視した姿勢は中長期の投資対象となる。今期予想PER13倍台、PBR0.68倍と割安感があるほか、配当利回り2.4%と利回り妙味がソコソコあり見直し余地はある。ここからの押し目に注目したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る