ネットマーケティングは下値切り上げ、21年6月期は5期連続増収予想

株式市場 銘柄

 ネットマーケティング<6175>(東1)は広告事業、および恋活・婚活マッチングアプリ「Omiai」のメディア事業を展開している。21年6月期はTVCMによって利益が変動するが、5期連続増収予想である。政府の少子化対策も追い風として収益拡大を期待したい。株価は調整一巡して下値を切り上げている。出直りを期待したい。

■広告事業とメディア事業を展開

 アフィリエイト広告やSNS広告のエージェントとしての広告事業、および恋活・婚活マッチングアプリ「Omiai」運営のメディア事業を展開している。

 広告事業は、特定顧客や特定商材への依存リスクを軽減するため、新規顧客開拓によって案件ポートフォリオの最適化を推進している。

 恋活・婚活サービス「Omiai」は婚活サイト・婚活アプリの信頼性向上に向けて、ネット型についても適正事業者認証取得(21年春目標)の準備を進めている。また認知度向上に向けてTVCMの実施を予定している。20年6月期末の有料会員数(月額サービス利用会員数)は7万6685人だった。

 なお20年9月末の累計会員数は596万4千人(前年同期は470万3千人)、新規会員数は12万4千人(同10万3千人)、累計マッチング組数は5405万4千組となった。

■21年6月期は5期連続増収予想

 21年6月期の非連結業績予想は、売上高が20年6月期比7.9%増の155億円、営業利益が32.0%減~8.8%増の5億円~8億円、経常利益が33.1%減~7.1%増の5億円~8億円、純利益が33.3%減~7.9%増の3億40百万円~5億50百万円としている。

 利益はTVCMの有無によって変動するためレンジ予想としているが、広告事業、メディア事業とも伸長して、5期連続増収予想である。メディア事業では有料会員数10万人規模を目指すとしている。政府の少子化対策も追い風として収益拡大を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価は調整一巡して下値を切り上げている。出直りを期待したい。10月16日の終値は618円、時価総額は約91億円である。

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