【株式市場】欧州経済への懸念などで日経平均は一時214円安だが前引けにかけ持ち直す

株式

◆日経平均は2万3146円37銭(185円57銭安)、TOPIXは1590.22ポイント(20.71ポイント安)、出来高概算(東証1部)は増加し5億2042万株

 10月30日(金)前場の東京株式市場は、フランス、ドイツなどで再び行動規制屋ロックダウンの動きが広がり、円高・ユーロ安が強まったことなどを受け、日経平均は始値の2万3320円71銭(11円23銭安)を上値に時間とともに下げ幅を広げた。影響度の大きい京セラ<6971>(東1)東京エレクトロン<8035>(東1)が四半期決算発表を受けて下げ、10時半頃には213円94銭安(2万3118円ちょうど)まで下落。ただ前引けにかけては持ち直した。

 島忠<8184>(東1)が再び急伸し、ニトリHD<9843>(東1)が29日の取引終了後、島忠に対するTOB(株式公開買付)を1株5500円で11月中旬から行うと発表したことを材料視。スガイ化学<4120>(東2)は急伸し、欧米向けの医薬用中間物、農薬用中間物の大幅増などで業績予想を増額発表したことなど好感。フルッタフルッタ<2586>(東マ)はアサイーベーシック低糖質ドリンクが人気とされ久々に大きく上伸。セプテーニHD<4293>(JQS)は純利益黒字転換などの9月決算が好感されてストップ高。

 30日新規上場のRetty<7356>(東マ)は10時6分に1611円(公開価格1180円の36.5%高)で初値がつき、高値は1990円、前引けは1785円。

 東証1部の出来高概算は増加し5億2042万株、売買代金は1兆781億円。1部上場2180銘柄のうち、値上がり銘柄数は338銘柄、値下がり銘柄数は1776銘柄。

 また、東証33業種別指数は全業種が値下がりし、値下がり率の小さい業種は、銀行、石油/石炭、情報/通信、ガラス/土石、不動産、倉庫/運輸、保険、などとなっている。(HC)

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