ファンデリーは21年3月期業績予想を下方修正
- 2020/11/1 09:08
- 決算発表記事情報
(決算速報)
ファンデリー<3137>(東マ)は10月30日の取引時間終了後に21年3月期第2四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響や新サービスの開始遅れで売上高が想定を下回り、在庫評価損計上なども影響して赤字だった。通期業績予想も下方修正して赤字予想とした。22年3月期の収益回復を期待したい。株価は安値圏だ。目先的には下方修正を嫌気する動きが優勢になりそうだが、業績悪化懸念を織り込み済みで下値限定的だろう。
■21年3月期2Q累計は新型コロナ影響で赤字、通期業績予想を下方修正
21年3月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比10.7%減の15億12百万円、営業利益が21百万円の赤字(前年同期は2億59百万円の黒字)、経常利益が24百万円の赤字(同2億59百万円の黒字)、純利益が39百万円の赤字(同1億64百万円の黒字)だった。
マーケティング事業は概ね順調だったが、MFD事業では新型コロナウイルスの影響で医療機関への外来患者が減少し、紹介ネットワークを通じた新規顧客獲得が想定を下回った。CID事業では新サービス開始が遅れて顧客獲得が想定を下回った。コスト面では在庫評価損の計上、減価償却費や広告宣伝費の増加も影響した。
通期の業績(非連結)予想は下方修正して、売上高が20年3月期比0.1%増の33億50百万円、営業利益が2億95百万円の赤字(20年3月期は5億39百万円の黒字)、経常利益が2億98百万円の赤字(同5億36百万円の黒字)、純利益が2億43百万円の赤字(同3億45百万円の黒字)とした。配当予想は据え置いた。
一人暮らし高齢者の増加、生活習慣病患者や食事制限対象者の増加などで健康食宅配市場は拡大基調である。健康食メニュー開発力を強みとして、22年3月期の収益回復を期待したい。
■株価は下値限定的
株価は安値圏だ。目先的には下方修正を嫌気する動きが優勢になりそうだが、業績悪化懸念を織り込み済みで下値限定的だろう。10月30日の終値は692円、時価総額は約45億円である。