ファーストロジックは上値試す、21年7月期収益拡大期待

株式市場 銘柄

 ファーストロジック<6037>(東1)は、国内最大の投資用不動産ポータルサイト「楽待」を運営している。21年7月期業績予想は新型コロナウイルスの影響を考慮して未定としているが、需要が高水準に推移して収益拡大を期待したい。株価は年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■投資用不動産ポータルサイト「楽待」運営

 公正な不動産投資市場の構築をビジョンとして、国内最大の投資用不動産ポータルサイト「楽待」を運営し、物件掲載サービス、提案サービス、広告掲載サービス、一括見積サービス、査定サービスなどを提供している。不動産会社からの物件掲載料や広告掲載料などが収入源となる。

 20年7月期末の登録会員数は21万646名、物件掲載数(複数事業者における同一物件の重複掲載を含む)は5万3725件、PV数(閲覧されたウェブページの年間総数)は1億843万PVとなった。

 また「空き家」が社会的問題となっている一方で、低価格で購入しやすい戸建てへの投資意欲が増加しているため、ESGへの取り組みの一環として戸建て投資のノウハウ提供も強化している。

 なお10月27日には、オンライン投資判断ツール「積算価格シミュレーション」機能の利用回数が170万回を突破したと発表している。

■21年7月期業績予想未定だが収益拡大期待

 21年7月期の業績(非連結)予想は新型コロナウイルスの影響を考慮して未定としている。ただし会員数、PV数は新型コロナウイルスの影響下でも順調に増加しているようだ。需要が高水準に推移して収益拡大を期待したい。

 なお株主還元の充実を図るため配当を開始予定(期末一括5円)としている。また自己株式取得を実施(20年8月24日~20年10月16日)した。

■株価は上値試す

 株価は年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月30日の終値は794円、時価総額は約94億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る