イトーキは新型コロナ影響で20年12月期3Q累計大幅減益
- 2020/11/5 08:31
- 決算発表記事情報
(決算速報)
イトーキ<7972>(東1)は11月4日の取引時間終了後に20年12月期第3四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で第2四半期以降に急減速して大幅減益だった。通期の大幅営業・経常減益予想(純利益は黒字化予想)も据え置いた。21年12月期の収益拡大を期待したい。株価は安値圏でモミ合う形だ。大幅営業・経常減益予想を織り込み済みだろう。悪材料出尽くしで出直りを期待したい。
■20年12月期3Q累計は新型コロナ影響で大幅減益、通期予想据え置き
20年12月期第3四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比6.5%減の861億93百万円、営業利益が51.1%減の7億19百万円、経常利益が51.1%減の7億38百万円、純利益が2億88百万円の赤字(前年同期は4億56百万円の黒字)だった。
第1四半期は好調だったが、第2四半期以降は新型コロナウイルスによる営業活動の縮小、一部業務の中断、商談の延期・中止などの影響で急減速した。四半期別に見ると、第1四半期は売上高377億07百万円で営業利益30億01百万円、第2四半期は売上高269億97百万円で営業利益3億70百万円の赤字、第3四半期は売上高214億89百万円で営業利益19億12百万円の赤字となる。
通期予想は据え置いて売上高が19年12月期比4.2%減の1170億円、営業利益が55.7%減の4億円、経常利益が73.6%減の2億50百万円、純利益が1億円の黒字(19年12月期は5億50百万円の赤字)としている。21年12月期の収益拡大を期待したい。
■株価は大幅営業・経常減益予想を織り込み済み
株価は反発力が鈍く安値圏でモミ合う形だ。大幅営業・経常減益予想を織り込み済みだろう。悪材料出尽くしで出直りを期待したい。11月4日の終値は358円、時価総額は約163億円である。