立花エレテックは21年3月期2Q累計減収減益だが計画超

(決算速報)
 立花エレテック<8159>(東1)は11月9日の取引時間終了後に21年3月期第2四半期累計の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で大幅減収減益だが、従来予想との比較では売上高、利益とも計画超となり、減益幅が縮小した。通期予想は引き続き未定としている。後半の回復を期待したい。株価は第2四半期累計が計画超だったことを好感する動きが優勢になりそうだ。

■21年3月期2Q累計は新型コロナで減収減益だが計画超、通期予想未定

 11月9日発表した21年3月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比10.5%減の750億08百万円、営業利益が45.5%減の16億45百万円、経常利益が43.3%減の17億90百万円、純利益が25.6%減の16億67百万円だった。

 新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で需要が減少し、前年比で大幅減収減益(FAシステム事業が41.7%減益、半導体デバイス事業が45.8%減益、施設事業が84.8%減益)だった。ただし従来予想との比較では売上高、利益とも計画超となり、減益幅が縮小した。なお特別利益に負ののれん発生益を計上した。

 通期予想は引き続き未定としている。当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響を受けるが、後半の需要回復を期待したい。

■株価は新型コロナ影響を織り込み済み

 株価は9月の年初来高値圏から一旦反落したが、切り返しの動きを強めている。新型コロナウイルスの影響をある程度織り込み済みと考えられ、第2四半期累計が計画超だったことを好感する動きが優勢になりそうだ。11月9日の終値は1762円、時価総額は約459億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る