ケイアイスター不動産は21年3月期2Q累計2桁増収増益と順調、通期上振れ余地
- 2020/11/11 08:43
- 決算発表記事情報
(決算速報)
ケイアイスター不動産<3465>(東1)は、11月10日の取引時間終了後に21年3月期第2四半期累計の連結業績を発表した。2桁増収増益だった。戸建需要拡大も背景として契約が増加し、売上総利益率上昇も寄与した。通期の増収増益予想は据え置いた。第2四半期累計の進捗率が順調であり、下期の構成比が高い特性も考慮すれば通期上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。株価は年初来高値圏だ。2桁増収増益を好感して上値を試す動きとなりそうだ。
■21年3月期2Q累計は2桁増収増益、通期増収増益予想で上振れ余地
21年3月期第2四半期累計連結業績は売上高が前年同期比14.3%増の659億90百万円、営業利益が14.4%増の37億86百万円、経常利益が19.2%増の37億25百万円、純利益が16.7%増の22億09百万円だった。
成長戦略を遂行した分譲住宅事業(11.1%増収)が好調に推移し、よかタウン事業(40.0%増収)、旭ハウジング事業(49.2%増収)も大幅伸長した。新型コロナウイルスによってリモートワークが普及し、これに伴って戸建住宅需要が拡大していることも追い風となった。売上総利益率は0.9ポイント上昇した。
通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年3月期比7.7%増の1300億円、営業利益が10.5%増の71億円、経常利益が10.8%増の70億円、純利益が17.2%増の42億円としている。
新型コロナウイルス禍でも需要が底堅く、契約が順調に推移して増収増益予想としている。第2四半期累計の進捗率は売上高が50.8%、営業利益が53.3%と順調だった。下期の構成比が高い特性も考慮すれば通期上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。
■株価は上値試す
株価は年初来高値圏だ。第2四半期累計の2桁増収増益を好感し、さらに通期上振れ期待で上値を試す動きとなりそうだ。11月10日の終値は2700円、時価総額は約384億円である。