KeyHolderの20年12月期通期黒字予想据え置き

(決算速報)
 KeyHolder<4712>(JQ)は11月11日の取引時間終了後に20年12月期第3四半期累計の連結業績を発表した。営業黒字、最終赤字だった。新型コロナウイルスでライブやイベントが影響を受けたが、オンラインに切り替えた。通期黒字予想は据え置いた。通期ベースで収益改善を期待したい。株価は上値を切り下げてモミ合う展開だ。業績悪化懸念を織り込み済みと考えられ、通期黒字予想据え置きで安心感につながる可能性がありそうだ。

■20年12月期3Q累計は営業黒字・最終赤字、通期黒字予想据え置き

 20年12月期第3四半期累計の連結業績(IFRS)は、売上収益が62億77百万円、営業利益が20百万円の黒字、親会社所有者帰属四半期利益が43百万円の赤字だった。

 新型コロナウイルスでライブやイベントの中止、所属アーティストの活動自粛などの影響を受けたが、オンラインに切り替えて活動を推進した。なお第3四半期にノースリバーを連結子会社化、アイドルグループ「乃木坂46」運営の乃木坂46合同会社を持分法適用会社化した。株式交換で譲渡したキーノートは第3四半期に連結子会社から外れ、不動産事業・商業施設建築事業を非継続事業に分類して表示している。

 通期予想は据え置いて、売上収益が80億円、営業利益が3億円、親会社所有者帰属当期利益が4億円としている。当面は新型コロナウイルスの影響が意識されるが、通期ベースで収益改善を期待したい。

■株価は新型コロナ影響を織り込み済み

 株価(20年8月15日付で10株を1株に併合)は上値を切り下げてモミ合う展開だ。業績悪化懸念を織り込み済みと考えられ、通期黒字予想据え置きで安心感につながる可能性がありそうだ。11月11日の終値は1255円、時価総額は約208億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■岡崎医療センターで実証、医療従事者の負担軽減と業務効率化を確認  川崎重工業<7012>(東証プ…
  2. ■全国の介護事業者が安心して選定可能、TAISコード取得で信頼性向上  丸文<7537>(東証プラ…
  3. ■生成AIへの危機感、弁護士の間で高まる  GVA TECH<298A>(東証グロース)は8月21…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る