松田産業は21年3月期予想を上方修正、さらに再上振れの可能性

(決算速報)
 松田産業<7456>(東1)は11月11日の取引時間終了後に21年3月期第2四半期累計の連結業績を発表した。計画を上回り、2桁増益で着地した。相場上昇の貴金属関連事業が牽引した。そして通期予想を上方修正した。後半の回復も勘案すれば、通期は再上振れの可能性が高いだろう。株価は上方修正を好感して8月の年初来高値を試す動きとなりそうだ。

■21年3月期2Q累計が計画超で通期上方修正、再上振れの可能性

 21年3月期第2四半期累計連結業績は売上高が前年同期比9.9%増の1116億77百万円、営業利益が14.3%増の36億69百万円、経常利益が13.2%増の36億83百万円、純利益が19.8%増の27億35百万円だった。

 計画を上回り、2桁増益で着地した。食品関連事業(5.7%減収で52.5%減益)は水産品・畜産品の販売量減少などで低調だったが、相場上昇の貴金属関連事業(20.4%増収で38.2%増益)が牽引した。

 通期連結業績予想は上方修正して、売上高が20年3月期比4.3%増の2200億円、営業利益が0.9%増の63億円、経常利益が0.2%増の64億円、純利益が13.7%増の46億円とした。

 新型コロナウイルスによるマイナス影響が当初想定よりも改善しているようだ。第2四半期累計の進捗率は売上高50.8%、営業利益58.2%と順調である。後半の回復も勘案すれば、通期予想は再上振れの可能性が高いだろう。

■株価は8月の年初来高値を試す

 株価は上方修正を好感して8月の年初来高値を試す動きとなりそうだ。11月11日の終値は1589円、時価総額は約459億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る