アイリッジは21年3月期2Q累計赤字縮小、2Qは営業黒字転換

(決算速報)
 アイリッジ<3917>(東マ)は11月13日の取引時間終了後に21年3月期第2四半期累計の連結業績を発表した。大型開発案件の反動や新型コロナウイルスの影響で2桁減収だが、売上総利益率改善や販管費抑制で赤字縮小した。また第2四半期は営業黒字に転換した。通期予想は据え置いて営業・経常減益予想としているが、売上総利益率改善基調を期待したい。株価は10月の年初来高値圏から反落したが、第2四半期の営業黒字転換を好感して戻りを試す展開を期待したい。

■21年3月期2Q累計赤字縮小、通期も売上総利益率改善基調を期待

 21年3月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比14.0%減の20億85百万円、営業利益が15百万円の赤字(前年同期は76百万円の赤字)、経常利益が13百万円の赤字(同75百万円の赤字)、純利益が11百万円の赤字(同79百万円の赤字)だった。

 大型開発案件の反動や、新型コロナウイルスによるオフラインプロモーション減少の影響で2桁減収だが、売上総利益率改善や販管費抑制で赤字縮小した。なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高9億81百万円で営業利益28百万円の赤字、第2四半期は売上高11億04百万円で営業利益13百万円黒字だった。第2四半期は営業黒字に転換した。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が20年3月期比6.3%減の50億円、営業利益が12.3%減の1億円、経常利益が12.3%減の1億円、純利益が40百万円の黒字(20年3月期は81百万円の赤字)としている。新型コロナウイルス影響の長期化を考慮して減収、営業・経常減益だが、売上総利益率改善基調を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は10月の年初来高値圏から反落したが、第2四半期の営業黒字転換、第2四半期累計の赤字縮小を好感して戻りを試す展開を期待したい。11月13日の終値は1148円、時価総額は約77億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る