ASIAN STARが第三者割当による新株発行で成長資金を調達、有償ストック・オプションも発行

■約24%の希薄化が発生するが戦略的M&Aなどで企業価値向上を図る

 ASIAN STAR(エイシアンスター)<8946>(JQS)は11月20日の取引終了後、第三者割当による新株式の発行、主要株主の異動、有償ストック・オプション(第5回新株予約権)の発行を発表した。

■第三者割当先はシンガポール、香港の計3社

 第三者割当による新株式の発行は、シンガポールのClovermate Holdings Pte.Ltd.、同じくThe Cevennes Pte.Ltd.、香港のRila International Investment Co.,Limitedの3社を割当予定先として、普通株式430万株(総議決権数の23.99%)、発行価額は1株につき95円、発行総額4億8500万円(差引手取概算額4億150万円)、払込期日2020年12月7日。

 20年2月14日に発表した中期経営計画で、事業基盤である不動産サービス分野を強化拡大するとともに、日本の持つ付加価値ビジネスのアジア展開に積極的に取組むことを開始。投資戦略として掲げている戦略的M&A、資本提携のための投資資金などに活用する。

 この新株式の発行により、同社株式には、増加する議決権数の割合23.99%と同率の割合の希薄化が生じることになるが、戦略的M&A、資本提携などにより企業価値の向上などを図ることが、中長期的な株式価値の向上につながり、その結果、既存株主の皆様の利益に資するものと判断した。

 新株発行後は、2位株主にClovermate Holdings Pte.Ltdが入り、4位株主にThe Cevennes Pte.Ltd.が、8位株主にRila International Investment
Co., Limitedが入ることになるとした。

■ストック・オプションには中期計画達成への使命感など込める

 また、第5回新株予約権(有償ストック・オプション)の発行は、新株予約権1700個(普通株式170,000株)を、同社の取締役2名に500個、執行役員3名に720個、子会社役員2名に480個、合計7名に、払込日2020年12月7日として発行する。

 この新株予約権は、のれん償却前営業利益が1億円を超過した場合に権利行使を可能とするなど、一定のハードルを課した内容となっている。中期計画達成への使命、株価下落についてのリスクを他の一般株主の皆様と共有するという一定の責任を負う内容にもなっているとした。(HC)

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