Jトラストが次第高、子会社によるクラウドファンディング会社買収など注目される
- 2020/11/25 11:12
- 材料でみる株価
■PEM社がグロームHD傘下のLCレンディングの全株式を取得
Jトラスト<8508>(東2)は11月25日、時間とともに強含む展開になり、11時にかけて5%高の216円(11円高)まで上げて反発幅を広げている。
11月20日付で、連結子会社で太陽光発電事業におけるアセットマネジメント業務などを行うプロスペクト・エナジー・マネジメント(東京都渋谷区、PEM社)が、グローム・ホールディングス(グロームHD)<8938>(JQS)の100%子会社LCレンディング(LCL社)の全株式譲渡(取得)契約を同日付で結んだと発表。注目されている。
■LCL社のクラウドファンディング事業との親和性が高い
発表によると、同社グループは現在、国内金融事業において、金融機関の保証事業だけに頼らない事業基盤の構築を図っている。連結子会社のPEM社は第二種金融商品取引事業の登録事業者で、今後、その事業を基盤に投資関連事業の充実を図ることを検討している。
一方、今回株式取得を決議したLCL社は、クラウドファンディング事業での事業実績があり、現在はその事業を停止し、現時点での匿名組合出資預り金の残高はゼロの状況だが、同事業を停止するまでの間、良好な取引を行っており、クラウドファンディング投資家への償還を無事に終えたことにより、投資家からの印象は良好なものとなっている。
今後、PEM社が投資関連事業を展開していくにあたり、LCL社のクラウドファンディング事業との親和性は高く、グループ企業のメリットを活かした各種サービスの提供等によるPEM社及びLCL社のシナジー効果が期待できるものと考えられることから、このたび、本件株式譲受を決議した。(HC)