■9日ぶりに反落だが、この第3四半期決算は各利益とも黒字化、その後ベトナムで大口受注
アサヒ衛陶<5341>(東2)は11月26日の夕方、前社長の退職慰労金辞退と特別利益の計上を発表した。27日前場の株価は一時980円(19円高)まで上げたが、前引けは940円。26日までの8日連日高から9日ぶりに安い展開となっている。
発表によると、11月26日付で代表取締役社長を辞任することとなった町元孝二前社長より、同社の業績を鑑みて役員退職慰労金を辞退したいとの申し出があり、同日開催の取締役会で当該申出を受理し、2020年11月期決算に14,848千円の特別利益を計上する見通しになったと発表した。通期の業績予想は精査中とした。
同社の決算期は11月で、この第3四半期の連結業績決算(2019年12月~20年8月、累計)は、売上高が前年同期比15.3%減の15.6億円だったが、各利益は前年同期比で黒字化した。
営業利益は、前年同期の1.4億円の赤字から0.3億円の黒字になり、親会社株主に帰属する四半期純利益も前年同期の2.0億円の赤字から0.2億円の黒字になった。
通期予想については、第3四半期決算を発表した10月15日の段階で未定としたが、10月29日、ベトナムで1月の発表に続き大口案件が決定したと発表するなど、業績浮揚に向けた土台は着々と構築されているようではある。(HC)