イワキが第1回新株予約権を発行し42億円の資金を調達、万全な受注体制の構築めざす

IR企業情報

■ファシリティ契約で急激な希薄化を回避し既存株主に配慮

イワキ<8095>(東1)は11月30日の取引終了後、SMBC日興証券を割当予定先として、第三者割当による第1回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行を決議したと発表した。また、既存株主の利益にも配慮し、一定条件のもとで発出できる「行使要請条項」「行使停止指定条項」などを含むファシリティ契約も結ぶとした。

■高薬理活性原薬の製造機能拡張や注射剤製造設備の拡充などに充当

 行新株予約権数は67,200個(新株予約権1個につき100株、潜在株式数は6,720,000株)、当初行使価額は630円(11月30日の株価終値は526円)、割当日は2020年12月16日、行使可能期間は同年12月17日から23年12月18日まで。調達資金の額(新株予約権の行使に際して出資される財産の価額)は4,236,209,600円(差引手取概算額)。

 資金の使途は、(1)岩城製薬佐倉工場株式会社における注射剤製造ライン等に係る設備投資資金、および(2)岩城製薬株式会社静岡工場における高薬理活性原薬製造機能拡張を目的とした設備投資資金に充当する予定。

 この新株予約権の全部が行使された場合には、同社の普通株式に係る総議決権数337,594個(20年5月31日現在)に対して19.91%の希薄化が生じるが、ファシリティ契約に盛り込む条項を活用することにより、急激な希薄化を回避し、既存株主の利益に配慮しつつ、株価動向等を見極めた資金調達を行うことが可能と判断した。

■新薬開発の高度化と分業化の流れの中で、製剤研究や治験薬製造などの万全な受注体制を構築

 同社では、とりわけ、医薬品関連ビジネスにおいてスペラファーマ株式会社の子会社化、および佐倉工場の承継を通じて、創薬プロセスにおける製薬企業からの受託機能を強化してきたが、昨今の医薬品業界における開発難易度の高度化と分業化の流れの中で、製剤研究や治験薬製造についても外部委託の需要は高まっている。このような需要を迅速かつ機動的に捕捉するためには、十分な設備投資を推進することで万全な受注体制を構築すると同時に、事業拡大に伴う手元流動性低下や負債水準の高まりによる財務戦略の柔軟性の低下に備えるべく、自己資本の拡充及び借入金の低減による財務基盤の強化を進めることがより一層重要であると考え、資金調達を行うこととした。

 既存事業の拡充に向けた戦略投資やM&A等を通じた新規市場の開拓及び新領域・新規事業の展開を引き続き推進し、取引先の課題解決に対して様々なソリューションで応える「策揃え」(さくぞろえ)の実現を推進する。(HC)

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