ピクスタは急反発、21年12月期収益拡大期待
- 2020/12/3 08:28
- 株式投資ニュース
ピクスタ<3416>(東マ)は、デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」運営を主力としている。20年12月期は減損損失計上などで最終赤字予想だが、21年12月期の収益拡大を期待したい。株価は11月の直近安値圏から急反発している。業績悪化の織り込み完了して出直りを期待したい。
■デジタル素材のオンラインマーケットプレイス「PIXTA」を運営
インターネット上で写真・イラスト・動画等のデジタル素材を販売するオンラインマーケットプレイス「PIXTA」運営を主力として、クリエイティブ・プラットフォーム事業を展開している。国内外のクリエイターからクラウドソーシング形式でデジタル素材を収集し、素材を必要とする法人・個人向けに販売する。
また新規事業として、出張撮影プラットフォーム「fotowa」や、スマホ写真マーケットプレイス「Snapmart」も展開している。一方では海外拠点を縮小してオンライン運営への移行を推進するため、韓国の連結子会社Topic社の株式および債権の譲渡を12月1日完了した。
■20年12月期赤字予想だが21年12月期収益拡大期待
20年12月期の連結業績予想は(8月14日に未定に修正、11月13日に再公表)は、売上高が10年12月期比4.8%減の26億28百万円、営業利益が0百万円(19年12月期は1億60百万円の黒字)、経常利益が23百万円の赤字(同1億54百万円の黒字)、純利益が1億54百万円の赤字(同90百万円の黒字)としている。
飲食・旅行業界クライアントにおける広告支出の削減やデジタル素材の需要減少、外出・イベント自粛による出張撮影のキャンセルなど、新型コロナウイルスの影響で減収となり、21年2月に予定している本社オフィス移転に係る販管費・営業外費用の増加、連結子会社における減損損失の計上などで最終赤字予想としている。
ただし新型コロナウイルスの影響については、デジタル素材販売および出張撮影とも、大幅に落ち込んだ4~5月に比べて回復傾向である。21年12月期の収益拡大を期待したい。
■株価は急反発
株価は3月の上場来安値を割り込まず、11月の直近安値圏から急反発している。20年12月期業績悪化の織り込み完了して出直りを期待したい。12月2日の終値は1231円、時価総額は約28億円である。