恵和は急伸、20年12月期は利益上振れの可能性、12月17日付で東証1部指定

株式市場 銘柄

 恵和<4251>(東2)は光学シート事業と機能製品事業を展開している。20年12月期増益予想である。第3四半期累計の利益進捗率が高水準であり、通期利益は上振れの可能性が高いだろう。そして21年12月期も収益拡大を期待したい。なお12月17日付で東証2部から東証1部に指定替えとなる。株価は東証1部への指定替えを好感する形で急伸している。1月の上場来高値も視野に入りそうだ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■光学シート事業と機能製品事業

 19年10月東証2部に新規上場した。12月17日付で東証2部から東証1部に指定替えとなる。

 液晶ディスプレイのバックライトユニットに使用される光拡散シートや高機能光学フィルムなどの光学シート事業、特定の機能(防湿性・耐熱性・耐久性)を付加した産業用包装資材や建設・農業用の産業資材などの機能製品事業を展開している。

 光学シート事業では直下型ディスプレイ部材としての複合拡散フィルム、機能製品事業では次世代エコカー電池用部材としてのクリーンエネルギー資材、コンクリート保護シートなどの需要が拡大する見込みだ。

■20年12月期は利益上振れの可能性、21年12月期も収益拡大期待

 20年12月期連結業績予想は、売上高が19年12月期比4.3%減の151億41百万円、営業利益が9.7%増の10億25百万円、経常利益が5.0%増の9億92百万円、純利益が10.0%増の7億61百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比4.9%減の108億79百万円だが、営業利益は5.7%増の8億53百万円だった。機能製品事業(18.4%減収)が取引先生産量減少の影響を受けたため全体として減収だが、リモートワーク化の流れなどで光学シート事業(3.8%増収)が堅調に推移し、高付加価値製品の増加も寄与して営業増益だった。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が71.9%だが、営業利益は83.2%と高水準である。製品ミックス改善で通期利益は上振れの可能性が高いだろう。そして21年12月期も収益拡大を期待したい。

■株価は急伸

 株価は東証1部への指定替えを好感する形で急伸している。1月の上場来高値も視野に入りそうだ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。12月4日の終値は2035円、時価総額は約163億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る