【株式評論家の視点】リンクバルは婚活サイトなどの好調で今期営業益76%増益へ
- 2015/5/28 10:38
- 株式評論家の視点
リンクバル<6046>(東マ)は、本年4月28日に東京証券取引所マザーズに上場。ブランドスローガン「人との出会い、それが未来。」、企業理念「イベント人とアイデアで世界をつなぎ『社会を幸せにする』未来創造企業」、経営理念「私たちは、『人とアイデアで世界をつなぎ、幸せな社会を』という理念の下、顧客満度と企業価値の最大化を図るとともに、ネットとリアルの融合により経済成長に貢献する企業を目指します。」を掲げ、イベントECサイト『街コンジャパン』と『街バル』の運営サービス、WEBサイト『恋学』と『婚活ジャパン』の運営サービスを行っている。
イベントECサイト運営サービスにおける、『街コンジャパン』とは、街コンイベントや恋活・婚活パーティー等の情報を掲載し、イベント参加者やユーザーが 会員登録および決済もできるイベントECサイト。『街バルジャパン』とは、街バルイベントやグルメイベントの情報を掲載し、イベント参加者やユーザーが会員登録および決済もできるイベントECサイト。中でも『街コンジャパン』本年1月から3月までの同サイトへの訪問者数は順調に推移している。
WEBサイト運営における、『恋学』とは『街コンジャパン』を通じた街コン参加者からのアンケートを基に、恋活・恋愛のノウハウを学べるサイト。『婚活ジャパン』とは条件に合った結婚相談所を無料で簡単に一括比較資料請求できるサイト。『恋学』サイトでは、継続的なSEO対策及び契約ライターの拡充によるコンテンツ数を増加させたことにより、月間PV数は1,100万を突破。本年1月から3月におけるPV数は昨年10月から12月までのPV数と比較して37.4%の増加となり、広告販売の促進に繋がっている。
今2015年9月期第2四半期業績実績は、売上高が8億2200万円、営業利益が2億0200万円、経常利益が2億0200万円、純利益が1億2400万円に着地。当初計画を若干上回り順調に推移している。
通期業績予想は、売上高が16億8100万円(前期比43.1%増)、営業利益が3億0200万円(同76.8%増)、経常利益が2億8000万円(同63.7%増)、純利益が1億5900万円(同38.3%増)を見込んでいる。上場で調達した資金は人材の採用・教育や広告宣伝などに充当し、自社アプリの開発など成長投資を優先するため、無配を予定している。
株価は、4月28日の上場日に公開価格の2400円を27.9%上回る3070円で初値をつけ、同日高値3300円と上昇、5月12日に上場来高値3400円と上昇した後、5月26日安値2311円と調整し、底値モミ合いとなっている。『街コンジャパン』は「出会いの創出」と「地域活性化」の役割をうイベントとして定着、地方都市も含めて全国的に開催の動きが広がっていることから、企業の宣伝効果もあり大手企業からの引き合いも強まっており、今後の展開に期待は持てる。地方創生や少子化対策といったテーマに乗っており、公開価格割れの水準で底値を固めてくれば、物色される可能性は高いだろう。(株式評論家・信濃川)