HPCシステムズは戻り試す、21年6月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 HPCシステムズ<6597>(東マ)はハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)分野のニッチトップ企業で、科学技術研究開発のプラットフォーマーを目指している。21年6月期増収増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は11月の直近安値圏から切り返しの動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■HPC事業とCTO事業を展開

 ハイパフォーマンスコンピューティング分野のニッチトップ企業で、科学技術研究開発のプラットフォーマーを目指している。

 事業区分は、科学技術計算用高性能コンピュータに関連するシステムインテグレーション事業(HPC事業)、および顧客企業の注文仕様に応じて産業用コンピュータを開発・製造する事業(CTO事業)としている。科学技術の基礎・応用研究、企業の先端研究・製品開発、量産に対応して、ソリューションとハードウェアをワンストップで提供している。

 20年4月にアズワン<7476>と資本業務提携し、20年10月にはアズワンが運営する総合検索サイト・WEBショップ「AXEL」での販売を開始した。また20年7月には量子コンピュータのアプリケーション開発を行うQunaSysと業務提携している。

■21年6月期増収増益予想

 21年6月期業績(非連結)予想は、売上高が20年6月期比10.1%増の52億円、営業利益が5.7%増の5億05百万円、経常利益が6.4%増の4億95百万円、純利益が7.3%増の3億30百万円としている。

 第1四半期は、前期第4四半期の受注減少、医療機関向けの納品延期、アミューズメント機器向けの出荷期ズレなどで、売上高が前年同期比32.2%減の8億38百万円、営業利益が94.3%減の8百万円だったが、想定水準としている。受注は新型コロナウイルスの影響を受けた前期第4四半期(4月~6月)をボトムに回復基調となっている。

 通期ベースでは、20年9月に受注したスーパーマーケット「ライフ」各店舗向けの業務用タブレット端末(第2四半期以降に順次納品)なども寄与して、増収増益予想である。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は11月の直近安値圏から切り返しの動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。12月9日の終値は2611円、時価総額は約109億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る