グッドコムアセットは上値試す、21年10月期増収増益・増配予想

株式市場 銘柄

 グッドコムアセット<3475>(東1)は、東京23区中心に新築マンション企画・開発・販売を展開している。12月11日発表した20年10月期の連結業績は計画超の大幅増益だった。21年10月期も増収増益・増配予想としている。収益拡大を期待したい。株価は急伸した10月の上場来高値圏から反落したが、利益確定売り一巡して切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■新築マンション企画・開発・販売

 東京23区中心に、自社ブランド「GENOVIA」シリーズの新築マンション企画・開発・販売を展開している。豊富な物件ラインナップで、投資物件として販売している。

 20年9月には家賃債務保証事業を行うルームバンクインシュアを子会社化した。20年10月には不動産小口販売サイト「Good Com Fund」において第1号ファンドを組成した。

■20年10月期は計画超の大幅増益、21年10月期も増収増益予想

 20年10月期の連結業績は、売上高が19年10月期比12.6%増の263億23百万円、営業利益が61.2%増の28億29百万円、経常利益が60.2%増の26億44百万円、純利益が62.0%増の18億26百万円だった。

 3期連続の増収増益で過去最高を更新した。売上高は戦略的に販売戸数を抑制したため計画未達だったが、業者販売の利益率上昇で各利益は計画超の大幅増益だった。なお自社販売は14戸増加の219戸、業者販売は116戸減少の529戸だった。仕入物件は428戸増加の1439戸だった。

 21年10月期連結業績予想は、売上高が20年10月期比59.1%増の418億76百万円、営業利益が8.5%増の30億70百万円、経常利益が9.8%増の29億03百万円、純利益が7.5%増の19億62百万円としている。販売戸数は634戸増加の1384戸の計画である。利益率は過去の平均的な水準を見込んでいるため上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。

 なお配当予想は20年11月1日付株式2分割換算後で7円増配の41円(期末一括)としている。4期連続増配予想である。

■株価は上値試す

 株価(20年11月1日付で株式2分割)は、急伸した10月の上場来高値圏から反落したが、利益確定売り一巡して切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線が支持線の形だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。12月11日の終値は1585円、時価総額は約241億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る