スノーピークは上値試す、20年12月期大幅増収増益予想、アウトドア人気で21年12月期も収益拡大

株式市場 銘柄

 スノーピーク<7816>(東1)は、アウトドアライフスタイル製品の開発・製造・卸売・小売、およびキャンプ場運営を展開している。20年12月期は大幅増収増益予想としている。12月14日に発表した11月度売上高は前年比39.2%増と好調だった。アウトドア人気を追い風として21年12月期も収益拡大を期待したい。株価は10月の年初来高値圏から一旦反落したが切り返しの動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。

■アウトドアライフスタイル製品の製造・販売

 新潟県燕三条発のアウトドアブランドとして、アウトドアライフスタイル製品(キャンプ用品を中心とするアウトドア製品、ガーデンファニチャー等のアーバンアウトドア製品、アパレル製品等)の開発・製造・卸売・小売、およびキャンプ場運営(国内6拠点)などを展開している。アウトドア製品は野外空間の衣食住すべてを自社開発していることが特徴だ。そして海外にも積極展開している。

 19年4月にはティムコ<7501>と資本業務提携した。20年10月にはJR九州と包括連携協定を締結した。

■20年12月期大幅増収増益予想

 20年12月期の連結業績予想(8月12日公表、11月12日に売上高・利益とも上方修正)は、売上高が19年12月期比13.7%増の162億20百万円、営業利益が43.9%増の13億30百万円、経常利益が41.9%増の13億66百万円、純利益が88.7%増の8億02百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比8.4%増の114億21百万円、営業利益が0.4%増の7億93百万円だった。四半期別の営業利益は第1四半期4百万円、第2四半期2億58百万円、第3四半期5億31百万円となる。

 第1四半期および第四半期に新型コロナウイルスによる商業施設臨時休業の影響を受けたため、累計ベースでは営業利益横ばいにとどまったが、第3四半期にはソーシャルディスタンスを確保したアウトレジャーとしてキャンプ場の需要が世界的に高まったため大幅増益に転じた。

 第3四半期累計が計画超となったため、通期上方修正して大幅増収増益予想としている。12月14日に発表した20年11月度の月次売上高(海外含む連結合計、前年比)は39.2%増と好調だった。日本、海外(米国、韓国、台湾、その他)とも大幅増収だった。

 新型コロナウイルスに伴うアウトドア人気も追い風として、21年12月期も収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は10月の年初来高値圏から一旦反落したが切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。12月14日の終値は1821円、時価総額は約347億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る