Hameeは戻り試す、21年4月期2Q累計2桁増益で通期上振れの可能性

株式市場 銘柄

 Hamee<3134>(東1)は、スマホ・タブレット向けアクセサリーを販売するコマース事業を主力として、クラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業なども展開している。12月14日発表した21年4月期第2四半期累計連結業績は2桁増益だった。通期営業利益横ばい予想を据え置いたが上振れの可能性が高いだろう。株価は9月の上場来高値圏から反落してモミ合う形だが、好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■コマース事業を主力にプラットフォーム事業なども展開

 スマホ・タブレット向けアクセサリーを販売するコマース事業(卸売、EC小売)を主力として、EC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」によるクラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。

 また新規事業として、ふるさと納税支援サービス、スマートフォンを持たない子供のための音声メッセージロボット「Hamic BEAR」、エシカルネットショップ「RUKAMO」なども展開している。

■21年4月期2Q累計2桁増益、通期予想据え置きだが上振れの可能性

 21年4月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比3.8%増の56億21百万円、営業利益が17.8%増の9億92百万円、経常利益が10.4%増の9億68百万円、純利益が11.5%増の6億71百万円だった。

 コマース事業は0.4%減収だが14.5%増益だった。卸売(14.2%減収)が新型コロナウイルスによる店舗短縮営業・臨時休業の影響を受けたが、利益率の高いEC小売(16.9%増収)が大幅伸長し、サプライチェーン見直し効果なども寄与した。プラットフォーム事業は21.1%増収で68.0%増益だった。総契約数が20年4月期末比354社増加の4351社となり、顧客単価上昇も寄与して従量課金制ネクストエンジン関連売上(21.4%増収)が大幅伸長した。その他はふるさと納税支援サービスの好調で39.1%増収だが先行投資で赤字拡大した。

 通期予想は据え置いて、売上高が20年4月期比13.3%増の128億32百万円、営業利益が1.9%増の17億78百万円、経常利益が0.4%増の17億64百万円、純利益が17.9%増の12億60百万円としている。販管費増加などで営業利益横ばい予想としている。

 ただし第2四半期累計の営業利益進捗率は55.8%と高水準である。後半には新型iPhone商戦や5G端末リリースの本格化が追い風となり、ネクストエンジン関連売上の積み上げも期待される。通期上振れの可能性が高いだろう。

■株価は戻り試す

 株価は9月の上場来高値圏から反落してモミ合う形だが、好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。12月14日の終値は1620円、時価総額は約263億円である。

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