【株式市場】材料株など物色され日経平均は取引開始直後の187円高を上値に伸びきれないが堅調

株式

◆日経平均は2万6767円74銭(79円90銭高)、TOPIXは1787.26ポイント(5.21ポイント高)、出来高概算(東証1部)は5億5390万株

 12月16日(水)前場の東京株式市場は、「iPhone」増産報道を受けてTDK<6762>(東1)などの電子部品株、ファナック<6954>(東1)などの精密加工機株が取引開始から活況高で推移。日経平均は円高のためか取引開始直後の187円14銭高(2万6874円98銭)を上値に伸びきれなかったが、前引けも堅調で前日比反発基調となった。

三井金属<5706>(東1)が次世代電池材料などを注目要因に2019年以来の高値に進み、王子HD<3861>(東1)は「巣ごもり消費」再拡大による小包用紙の需要再拡大期待などで一段高。土屋HD<1840>(東2)は今期の黒字化見通しなどで急伸。アディッシュ<7093>(東マ)は欧州製の世界初のMaaSアプリの国内カスタマーケア担当の発表が注目されストップ高。桜井製<7255>(JQS)は自動車生産ラインの変更やEV(電気自動車)などへの転換需要が言われてストップ高。

 3銘柄が新規上場となり、ローランド<7944>(東1)は9時9分に公開価格3100円を5%下回る2954円で初値をつけ、高値は2955円、前引けは2901円。Fast Fitness Japan<7092>(東マ)は10時6分に公開価格2250円を33%上回る3000円で初値をつけ、高値は3240円、前引けは3045円。バルミューダ<6612>(東マ)は10時49分に公開価格1930円を63%上回る3150円で初値をつけ、一段と上げ3630円の高値引けとなった。

 東証1部の出来高概算は5億5390万株、売買代金は1兆558億円。1部上場2183銘柄のうち、値上がり銘柄数は1000銘柄、値下がり銘柄数は1066銘柄。

 また、東証33業種別指数は24業種が値上がりし、パルプ紙、非鉄金属、その他金融、鉱業、不動産、その他製品、石油/石炭、海運、証券/商品先物、などが高い。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る